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働きながら実務者研修は修了できる? 費用や最短期間・免除規定まで解説

「介護福祉士実務者研修は働きながら修了できる?」

「介護福祉士実務者研修の免除規定などを詳しく知りたい!」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

介護福祉士実務者研修は、修了すると介護業界での活躍の場が大きく広がる魅力的な資格となっています。

一方で、忙しい社会人の方にとって「働きながらでも実務者研修は修了できるのか」は気になるポイントでしょう。

そこでここでは働きながら実務者研修は修了できるかや、最短での修了期間、免除規定などについて分かりやすく解説します。

実務者研修と仕事の両立についてざっくり説明すると
  • 働きながらでも実務者研修の修了は可能
  • 保有資格によっては、一部科目が免除される
  • 合格率はほぼ100%なので、安心して取り組める

働きながら実務者研修は修了できる?

転職を見据えて、仕事をしながら実務者研修を修了したいと考えている人は多くいます。

結論から言うと、実務者研修を働きながら修了することは可能です。

このことについて、以下詳しく見ていきましょう。

通信でも通いでもどちらでも可能

通信講座でも通学講座でも、実務者研修で勉強するべき内容に変わりはありません。

通学講座では講師からの生講義を受けられる点が魅力ですが、通信講座であればスクールに行く回数を減らして自分のペースで勉強することが可能です。

使う教材に関しても通学と通信で大きな差はないため、忙しい方であれば自宅等で効率よく勉強できる通信コースの利用がおすすめです。

最近では質問対応や就職サポートまで提供してくれる優れた講座が多いので、通信でも安心して受講することができるでしょう。

実務者研修の修了資格は?

実務者研修には受講するための資格や条件が設けられていないため、年齢や学歴に関係なく誰でも受けることができます。

とはいえ、実務者研修で学ぶ内容の専門性は高く、介護業界未経験の人にとっては少し難易度が高いと感じられる場合も多いので注意しましょう。

介護業界での就労経験があったり、初任者研修を修了してある程度の知識を備えたりしていれば、難なく取り組める内容となっています。

実務者研修の内容は?

それでは、実務者研修で学ぶ内容を確認しておきましょう。

科目 時間数
人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
介護過程Ⅲ 45時間(スクーリング)
発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
医療的ケア 50時間
合計 450時間

以上のように、合計で450時間のカリキュラムとなっています。

介護に関して必要な知識やスキルをトータルで習得できるので、介護業界での活躍を考えている人には有意義な学びとなるはずです。

研修時間の免除要件

実務者研修には免除規定が設けられており、介護に関連する以下の資格を取得していれば、より短時間で修了することができます。

  • 介護職員初任者研修:120時間免除
  • ホームヘルパー1級:355時間免除
  • ホームヘルパー2級:120時間免除
  • ホームヘルパー3級:30時間免除
  • 介護職員基礎研修:400時間免除

なお、具体的な免除科目は以下の表のようになります。

教育内容 時間数 初任者研修 ヘルパー1級 ヘルパー2級 ヘルパー3級 介護職員基礎研修
人間の尊厳と自立 5
社会の理解Ⅰ 5
社会の理解Ⅱ 30
介護の基本Ⅰ 10
介護の基本Ⅱ 20
コミュニケーション技術 20
生活支援技術Ⅰ 20
生活支援技術Ⅱ 30
介護過程Ⅰ 20
介護過程Ⅱ 25
介護過程Ⅲ(スクーリング) 45
発達と老化の理解Ⅰ 10
発達と老化の理解Ⅱ 20
認知症の理解Ⅰ 10
認知症の理解Ⅱ 20
障害の理解Ⅰ 10
障害の理解Ⅱ 20
こころとからだのしくみⅠ 20
こころとからだのしくみⅡ 60
医療的ケア 50
実務者研修受講時間数 450 320 95 320 420 50
免除時間数 - 130 355 130 30 400

合格率

実務者研修では修了試験が必ずしも行われるとは限らないため、合格率という概念がそもそも存在しません。

また、試験を行うスクールも存在しますが合格率等を公表しているスクールはほとんどないため、合格率はほぼ100パーセントに近いと推測されます。

そのため、しっかりとカリキュラム通りに学べば問題なく資格を取得できるはずです。

働きながらでの実務者研修の最短修了は?

特に免除を受けない人であれば、実務者研修を修了するまでに最短でも6か月ほどかかると言われています。

じっくりと半年かけてカリキュラムを修了することで、着実にレベルアップできるでしょう。

なお、初任者研修の有資格者など何らかの免除規定に該当する場合は6ヶ月よりも短期間で修了できるため、よりスピーディーに介護の即戦力となることが可能です。

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仕事しながらの実務者研修の受講

それでは、具体的に仕事をしながら実務者研修を受ける方法について見てみましょう。

実務者研修には450時間が必要

実務者研修はトータルで450時間のカリキュラムとなっているため、長期間に渡る学習が必要となります。

長期に渡って仕事と勉強を両立するのは簡単ではありませんが、夜間コースや土日コースなど働いている人を対象としている講座もあるので、仕事に影響が出ないように学習することは可能です

通信コースで手間を短縮

働きながら実務者研修を受講するのであれば、やはり通信講座を利用して少しでも通学の手間を減らすのが効果的です。

通信講座であれば、自分の都合のつく時間に自分のペースで勉強可能なので、忙しい方にはぴったりの受講方法と言えます。

ただし、実務者研修には実技が必要な科目もあり、数日のスクーリングも必須である点には留意しましょう。

通信講座のスクーリングは、夜間コースか土日コースのどちらかである場合が多いです。

夜間コースを利用する

まずは夜間コースを利用する場合を見ていきましょう。

メリット

夜間コースは、平日の夜や休日に勉強をするため、日中に仕事がある人におすすめです。

また、講義の時間が短時間であることが多いので、仕事終わりの疲れている状況でも安心です。

「しっかりと通えそうかどうか」「体力的に無理がない範囲で取り組めそうか」を確認し、効率よく学んでいきましょう。

デメリット

夜間コースでは1回あたりの授業が短いため、講義に行く日数は増えてしまいます。

また、生活リズムが狂いやすく、長期間に渡って勉強するモチベーションの維持にも苦労するでしょう。

さらにそもそも夜間コースを取り扱っているスクールが少なく、限られた選択肢の中から選ばざるを得ない点もデメリットとして挙げられます。

土日コースを利用する

次に土日コースを利用する場合の利点や懸念点を見ていきましょう。

メリット

土日コースは、土日でまとめて授業を行うコースなので、平日に仕事がある人におすすめです。

また、平日の仕事終わりに通学する必要がないことから、体力的な負担も少ない点が魅力です。

仕事と勉強を同日にやらずに済むことから、頭の切り替えがしやすくそれぞれを両立しやすいでしょう。

デメリット

土日コースでは、休日が減ってしまう点がデメリットです。

特に、休日はゆっくりと自分の時間を過ごしてリフレッシュしたいと考えている人にとってはストレスとなってしまう恐れがあります。

とはいえ土日両方ではなく、どちらか一方しか通学しない場合が大半なので、休日が完全になくなってしまう心配はほとんどありません

学研アカデミーでも通信+土日コースで効率よく学べる実務者研修講座を開講しているのでぜひチェックしてみてください。

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実務者研修を取得するメリット

続いて、実務者研修資格を取得するメリットについて紹介していきます。

メリットを把握し、勉強のモチベーション維持に役立てましょう。

介護福祉士、ケアマネージャーになることが目的の人

実務者研修を修了することで、介護職におけるキャリアアップがしやすくなります

介護福祉士やケアマネージャーを目指す方であれば、実務者研修の修了は必須と言えるでしょう。

なお、介護福祉士の受験資格をクリアするには「実務者研修の修了と、約3年の実務経験」が必要で、ケアマネージャーになるには「介護福祉士の資格取得と、約5年の実務経験」が必要となります。

長い道のりではありますが、介護のプロを目指す人にとっては通過点とも言えるでしょう。

サービス提供責任者になれる

サービス提供責任者は、介護事業所に必ず配置が必要とされる存在なので、実務者研修修了者は高く評価してもらえます。

サービス提供責任者の仕事内容は、介護職員としての業務に加えて、ケアマネージャーの立てたケアプランを元にした訪問介護サービスの計画作成や利用者家族へのサービス説明などが挙げられます。

初任者研修の資格ではサービス提供責任者にはなれないため、実務者研修の資格を取得できれば出世の道が拓けます

受講に手間をかけずにすむ

実務者研修は年齢や資格に関係なく受講できるため、初任者研修の受講は必要ありません。

手続きや日程の調整などの手間やストレスを感じることなく一気に上位資格を取得できるため、手軽さも魅力と言えるでしょう。

とはいえ、全くの初学者が実務者研修の内容を理解することは簡単ではないため、その点には留意しましょう。

一部の医療行為を行うための知識が得られる

実務者研修を通じて、喀痰吸引・経管栄養といった医療ケアを行うための知識やスキルを習得できます。

つまり、一般的な介護職員よりも高いスキルを備えている証明になるため、介護業界において引く手あまたとなることも期待できるでしょう。

ただし、実際の介護現場で医療行為を行う際は「喀痰吸引等研修」の修了などの要件が設けられているため、法律に抵触しないように注意しなければなりません。

喀痰吸引(かくたんきゅういん)経管栄養(けいかんえいよう)とは

喀痰吸引とは、自力で痰を排出できない患者に対して、口腔や鼻腔内などに溜まっている痰を吸引器等を使って体外へ排出させる措置を指します。

経管栄養とは、口から栄養摂取することが難しい患者に対して、体外から消化管内に通したチューブを用いて流動食を投与する処置を指します。

実務者研修を通じて、以上の2つの措置を提供できるようになるので、活躍の場が広がります。

働きながら実務者研修の修了を目指す際のポイント

実務者研修は長期間に渡る受講が必要になるため、最初にどんなスクール・コースを選ぶかが重要です。

なお、実務者研修を実施しているスクールは各都道府県から認可を受けており、そのカリキュラムに差はありません。

そのため、相性や学びやすさを重視して、働きながらでも取り組みやすいスクールを選ぶと良いでしょう。

また、事前にある程度の介護知識があるとスムーズに修了できるため、初任者研修やホームヘルパー資格を保有している方であれば勉強した記憶が残っている内に実務者研修を受講しましょう。

なお、実務者研修は働きながらでも取得可能なので、現在就職中で実務者研修の修了後に転職を検討している方でも安心です。

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スクール選びのポイント

それでは、実務者研修のスクール選ぶのポイントを紹介していきます。

以下のポイントを意識しつつ、自分に最も合うスクールを探しましょう。

受講費用

やはりまずは受講費用です。講座の価格は誰しもが気になるでしょう。

スクールによって料金は異なるので、しっかりと予算との折り合いをつけながら探す必要があります。

とはいえ、あまりにも安いとサービスの質が悪い恐れがあるので、とにかく安さだけを追求するのはおすすめしません。

振替ができるかどうか

忙しい方であれば、仕事などの関係で突発的に講座を休む必要が出る日もあるでしょう。

そこで、都合が悪くなった際に講座を振替受講できるか、また振替は無料で可能か確認することをおすすめします。

このように、振替制度が整っていれば働いている方でも安心して受講できます。

スクールまでのアクセス

通学講座を利用する場合のみならず、通信講座でもスクーリングが必要なのでスクールまでのアクセスは確認しておきましょう。

自宅から通学可能かどうか、時間はどれくらいかかるかをシミュレーションしておき、移動のストレスがないように気を付けましょう。

評判や就職サポート

受講後の介護福祉士合格者数や合格率、授業の分かりやすさなども可能な範囲で調べましょう。

実際の利用者の口コミを見ればメリット・デメリットなどを確認できるため、参考にしてください。

また、受講後の就職・転職支援がついている講座の場合、単なる資格取得で終わらせずに一気にキャリアアップへと繋げることが可能なので、大変おすすめとなっています。

学研アカデミーの実務者研修でも就職・転職サポートを行なっているので、修了後のキャリアも見据えて受講したい方はぜひチェックしてみてください。

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働きながらの実務者研修まとめ

実務者研修と仕事の両立についてまとめ
  • 費用や口コミなどをチェックした上でスクールを選ぼう
  • 夜間コースや土日コースなどから、自分に合うものを選ぼう
  • 介護の世界でのキャリアアップに繋がるなど、取得メリットは大きい

実務者研修は働きながら修了することができるため、忙しい方でも安心です。

事前にカリキュラムや学習期間などをチェックしておき、自分に合ったスタイルで実務者研修の資格取得を目指してください。

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