介護福祉士実務者研修とは|学習内容や取得メリット・講座費用まで全て解説
更新日時 2021/09/25
「介護福祉士実務者研修ってどのような内容なの?」
「介護福祉士実務者研修の費用や、修了するメリットについて知りたい!」
介護福祉士実務者研修は介護福祉士国家試験取得の通過点であり、初任者研修の上位資格の位置づけとなっています。
研修では、介護福祉士試験を受験するためだけでなく質の高い介護サービスを提供するための知識やスキルも習得できるので、介護現場での活躍を考えている方におすすめです。
ここでは介護のプロを目指す上で重要なステップである介護福祉士実務者研修の内容や費用などを詳しく解説していきます。
- カリキュラムは450時間
- 通学講座と通信講座があるので、自分が勉強しやすい方を選ぶと良い
- 保有資格によっては免除科目がある
- 実務者研修を修了することでキャリアアップが狙える
介護福祉士の実務者研修とは?
まずは、介護福祉士実務者研修の概要や内容について紹介します。
介護福祉士資格の受験資格となる資格
介護福祉士実務者研修の修了は、介護福祉士資格試験の受験資格となっています。
基本的な介護提供能力の習得を目指した資格であり、介護職での就職を目指している方におすすめです。
なお、介護福祉士試験は
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- EPAルート
以上の4つのルートで受験資格を得ることができますが、実務経験ルートで資格取得を目指す場合は実務者研修の修了は必須となります。
具体的には、平成28年度の介護福祉士国家試験から「実務経験3年以上+実務者研修の修了」の2つをクリアすることが必須となったことで、介護福祉士を目指す場合は避けては通れない道となりました。
幅広い役割を期待されている
実務者研修は、かつてのホームヘルパー1級と介護職員基礎研修を一本化した資格という位置付けになっており、介護に関する幅広い役割を担うことが期待されています。
また、研修は2年以上の養成課程を有する「介護福祉士」養成校の到達目標と同じ水準で実施されているので、まさに介護の専門家が目指せる資格と言えるでしょう。
学んだことを生かすだけでなく、今後の課題や知見も自分でキャッチアップし自己研鑽を積んでいくことが期待されています。
実務者研修資格の設置背景
高齢化の影響もあり、介護の需要は高まっています。
そこで、介護サービスの質の向上、および介護福祉士の資質向上を目指すべく、「一定の教育課程を経て学んだ知識や技術が必要」ということになりました。
また、2017年から介護福祉士国家試験の受験資格として「実務者研修の受講・修了」が義務付けされた影響もあり、介護福祉士実務者研修は介護福祉士を目指す上で必須となりました。
以上のように、介護福祉士資格の取得方法が見直された影響もあり、介護福祉士実務者研修が創設されたのです。
実務者研修資格の取得方法
介護福祉士実務者研修資格を取得するためには、厚生労働省で定められている450時間のカリキュラムを修了する必要があります。
多くの企業が厚生労働省の定めたカリキュラムに沿った講座を展開しているので、当該講座を受講することで実務者研修を取得可能です。
なお、講座は通信と通学をミックスさせた「通信コース」と、通学のみでカリキュラムを完結させる「通学コース」の2種類が存在します。
通信は自分のライフスタイルに合わせられる
通信で学ぶ場合、テキストやWebで教材を見たり講義を視聴する環境が整備されています。
自宅にいながら質の高い学習ができるので、ライフスタイルに合わせて学習スケジュールなどをコントロールできる点が大きな魅力と言えるでしょう。
介護福祉士実務者研修のカリキュラムの内、通信では対応できない「介護過程Ⅲ」「医療的ケア・演習」は通学で学び、それ以外については通信で学ぶのが一般的です。
ただし、実務者研修は一定のスクーリングが必要なので、通信で学ぶ場合でもスクーリングの機会が設けられています。
つまり、すべての受講を自宅で済ませることは不可能なので、自分が住んでいる地域で教室を設けている実務者研修講座を受講する必要があります。
通学は学習環境の良さが大きな魅力
通学して学ぶ場合は、教室やスクールに通って介護に関するノウハウを学ぶことになります。
自宅や職場のすぐ近くに教室がある方や、不安や疑問があった際にすぐに講師に質問したい方であれば、通信よりも通学の方が向いています。
周囲の生徒と一緒に学ぶことで勉強のモチベーションを保てるメリットもあるので、通学で学ぶスタイルにも通信とは違う魅力があることが分かるでしょう。
なお、受講にあたっての注意点としては、通学の手間がかかったり通信コースよりも受講費用が高くなってしまうケースが多いことが挙げられます。
通学のしやすさや受講費用に関しては必ず確認し、ミスマッチが起きないように心掛けましょう。
学研アカデミーの実務者研修講座をチェック!実務者研修のカリキュラム内容
介護福祉士実務者研修は、厚生労働省によって以下の表のようにカリキュラムの内容が決められています。
教育内容 | 時間数 | 初任者研修 | ヘルパー1級 | ヘルパー2級 | ヘルパー3級 | 介護職員基礎研修 |
---|---|---|---|---|---|---|
人間の尊厳と自立 | 5 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
社会の理解Ⅰ | 5 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
社会の理解Ⅱ | 30 | 〇 | 〇 | |||
介護の基本Ⅰ | 10 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
介護の基本Ⅱ | 20 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
コミュニケーション技術 | 20 | 〇 | 〇 | |||
生活支援技術Ⅰ | 20 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
生活支援技術Ⅱ | 30 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
介護過程Ⅰ | 20 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
介護過程Ⅱ | 25 | 〇 | 〇 | |||
介護過程Ⅲ(スクーリング) | 45 | 〇 | ||||
発達と老化の理解Ⅰ | 10 | 〇 | 〇 | |||
発達と老化の理解Ⅱ | 20 | 〇 | 〇 | |||
認知症の理解Ⅰ | 10 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
認知症の理解Ⅱ | 20 | 〇 | 〇 | |||
障害の理解Ⅰ | 10 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
障害の理解Ⅱ | 20 | 〇 | 〇 | |||
こころとからだのしくみⅠ | 20 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
こころとからだのしくみⅡ | 60 | 〇 | 〇 | |||
医療的ケア | 50 | |||||
実務者研修受講時間数 | 450 | 320 | 95 | 320 | 420 | 50 |
免除時間数 | - | 130 | 355 | 130 | 30 | 400 |
受講修了までの期間は講座によって異なる
受講修了までの期間は講座によって異なるので、実務者研修に臨む際には事前に取得期間をしっかりと見積もっておくことが大切です。
カリキュラムの内容と必要な時間数は決められていますが、終えるまでの期間は講座や事前の保有資格によっても大きく異なります。
実務者研修の標準学習時間は450時間で期間に換算すると6か月程度になりますが、これは無資格者がゼロから取得を目指すパターンを想定しています。
一方で、初任者研修を取得している方であれば最短で約2か月で実務者研修を修了できるので、学習時間を大きく短縮可能です。
試験申込期間までに受講を完了させよう
介護福祉士試験に申し込む際には、実務者研修修了書(修了見込書)を提出する必要があります。
試験申し込みの時期は例年8月中旬~9月中旬で、試験日は1月下旬です。
つまり、試験日から逆算すると、遅くとも8月までには受講を開始して試験日までに研修を修了する必要があるでしょう。
ただし、申し込みギリギリだと受講希望者が殺到して希望通りに受講できないケースも有り得るので、できれば4~5月くらいから余裕を持って始めておくことをおすすめします。
試験の実施義務はなし
介護福祉士実務者研修には試験の設置義務は無いので、講座によっては無試験で資格取得が可能です。
また、試験があったとしてもカリキュラム内容からの出題となるため、特段心配する必要はありません。
つまり、取得までのハードルはそこまで高くないことから、カリキュラムで学ぶ内容をしっかりと集中して取り組むことが実務に活かす上で重要です。
合格率はほぼ100%
実務者研修は試験の実施義務が無いことから、合格率という概念はありません。
また、試験があったとしても授業内容をしっかり理解できていれば合格率はほぼ100%なので、そこまで身構える必要は無いでしょう。
もし不合格になったとしてもスクールでは追試が実施されるので、そこで合格すれば問題ありません。
働きながらでも合格可能?
実務者研修は働きながらでも合格を狙うことができます。
通学日数を最小限に抑えることができる通信コースを利用すれば、忙しい方でもカリキュラムを修了できるので、誰でも合格を狙えます。
なお、通学日数を最短に押さえられるコースでは通学日数が6~10日程度である上に、通学日を土日など休みの日に調節することができる講座もあります。
このように、働きながらでも十分に合格できるため、実務研修を機に転職を考えている方でも安心です。
初任者研修と実務者研修の違いは?
続いて、初任者研修と実務者研修の違いについて見てみましょう。
受講科目や時間数は実務者の方が多い
初任者研修は9科目130時間・実務者研修は20科目450時間となっており、実務者研修の方が介護についてじっくりと学べることが分かります。
なお、初任者研修のカリキュラムには無く、実務者研修には含まれている科目を列挙すると以下のように通りです。
- 人間の尊厳と自立
- 社会の理解Ⅰ
- 介護の基本Ⅰ
- 生活支援技術Ⅰ
- 生活支援技術Ⅱ
- 認知症の理解Ⅰ
- 障害の理解Ⅰ
- こころとからだのしくみⅠ
- 介護過程Ⅰ
以上のように、実務者研修の方が介護に関して深い学びを得られることが分かるでしょう。
初任者研修は介護福祉士試験の受験資格に含まれない
初任者研修を取得しても、介護福祉士試験の受験資格をクリアすることはできません。
この点も初任者研修と実務者研修の大きな違いと言えるでしょう。
介護福祉士試験に実務経験ルートで受験する際には、実務者研修の修了が必須となるので介護福祉士を目指す方は必ず実務者研修を受講しましょう。
実務者研修はサービス提供責任者として働ける
実務者研修を修了した方はサービス提供責任者になることができるので、介護現場における自分の価値をより高めることができます。
サービス提供責任者は訪問介護サービス提供におけるコーディネーターの役割を担っており、具体的にはケアマネージャーが考えた介護プランをベースにしながら訪問介護サービスの計画立案を行います。
また、利用者の家族とコミュニケーションを取りながら介護サービスの説明や同意を得ることもサービス提供責任者の重要な仕事です。
初任者研修では「医療的ケア」の学習がない
初任者研修では実務者研修では存在する「医療的ケア」の科目がありません。
医療的ケアでは、「たんの吸引」「経管栄養」について学んでいきますが、これらは介護の現場では重宝するスキルです。
このように、初任者研修修了者よりも実務者研修修了者の方が介護現場での応用力や対応スキルは高いため、より価値の高い人材になれるのです。
実務者研修取得のメリットは豊富
次に、実務者研修を修了することによるメリットを見てみましょう。
介護福祉士受験資格を得られる
介護業界で働く際に、介護福祉士国家試験の保有者は高く評価されます。
実務者研修を修了することで介護福祉士試験の受験資格をクリアできるため、これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、単に実務者研修を修了するだけでは不十分で、実務経験を3年以上積まなければならない点には注意しましょう。
仕事のクオリティが向上
実務者研修では、初任者研修で学ぶ内容よりもレベルの高い知識とスキルを習得できます。
具体的には、たん吸引などの専門的知識を身に着けることができるため、介護職員としての仕事のクオリティを高めることが可能です。
また、仕事のクオリティの向上に伴って待遇面の向上も期待でき、例えば資格手当の対象となることで金銭的なメリットを享受できるでしょう。
サービス提供責任者の道が開ける
実務者研修を修了することで、実務経験の有無に関係なくサービス提供責任者になることができるため、より自分の価値を高めることができます。
サービス提供責任者は介護サービスのコーディネーター的役割を果たしており、レベルの高い知識とスキルを備えた人材でなければ務まりません。
また、サービス提供責任者のポジションを担える人材の供給は圧倒的に不足していることから、実務者研修修了者は高く評価してもらえるでしょう。
つまり、就職・転職市場において有利な立場に立てるため、職探しで困ることは少なくなるでしょう。
学研アカデミーの実務者研修講座をチェック!実務者研修は就職・転職に有利
前述したように、実務者研修を修了することで就職・転職市場で有利に立ち振る舞うことができます。
介護業界は無資格者でも歓迎される人手不足の状況であることから、一定の知識とスキルを備えている実務者研修修了者が高く評価されるのは言うまでもありません。
また、実地研修を受けることで介護現場でのたん吸引・経管栄養が行えるようになることから、一般的なスタッフよりも頼られる存在になれるでしょう。
一定の知識水準の高さをアピール可能
介護施設などの介護現場では、資格を持っていない人でも採用されやすいほど、人手不足の状況にあります。
ただし、施設としてはある程度の信頼性を担保し、アピールするためにも公的に介護についての知識を持っている人材を積極的に採用したいと考えています。
このような背景から、介護に関する知識・スキルを有していることをアピールできる実務研修修了者は、結果的に採用されやすくなるのです。
現場でのたん吸引・経管栄養のスキルを付けられる
実務者研修を修了し、実地研修でたん吸引・経管栄養などの医療的ケアのスキルを身に着けることで、より自分の市場価値が高まります。
介護施設としても、たん吸引や経管栄養が必要な人の利用を受け入れるためにも、これらのスキルを習得している人材は貴重です。
また、今後ますます高齢化社会が進んでいくことを考えると、幅広い業務を行える人材の需要は高まっていくでしょう。
「介護報酬減額」制度も後押ししている
介護施設では、介護保険制度からの給付を受けて施設の運営を行っているところが多いです。
特に、指定訪問介護事業所ではサービス提供責任者の配置基準が定められており、介護福祉士実務者研修資格を持っていないサービス提供責任者が在籍していると介護報酬が減ってしまう「介護報酬減額」があります。
つまり、介護福祉士実務者研修資格を持っている人の方が採用されやすいのです。
このように、「介護報酬減額」は実務者研修資格の価値を高める一助になっている点も、有資格者の価値を高めています。
実務者研修講座の正しい選び方
ここでは実務者研修講座を選ぶ際に押さえておくべきポイントを紹介していきます。
自分との相性も加味しながら講座選びを進めていきましょう。
費用
やはり、受講を検討する上で費用の面は多くの方が気になるポイントです。
実務者研修向けの通信講座の費用相場は、初任者研修修了者を対象としているコースの場合112,000円程度なので、この相場感は知っておくと良いでしょう。
なお、実務者研修には
- 無資格向け
- ホームヘルパー1・2級保有者向け
- 基礎研修修了者向け
- 初任者研修修了者向け
以上の5つのコースがあるため、各コースの受講価格を比較した上で講座を選びましょう。
なお、安い講座は魅力的に映りますが、講座の質が低いケースが考えられるので口コミや評判をチェックする作業も欠かせません。
ハローワークからお金が返ってくる
講座の中には、雇用保険給付である「一般教育訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金」の対象講座があります。
これらの制度を活用すれば、学習費用の一部(20%~50%)が支給されるため、経済的負担を抑えることが可能です。
一定期間以上雇用保険に加入している在職中の方や、離職して1年以内の人が支給対象となるため、事前にハローワークで具体的な支給割合や適用条件を調べておくと良いでしょう。
立地は必ず確認
実務者研修はスクーリングが必須となるため、通いやすさなどの立地を確認することも大切です。
自宅から通いづらいと負担になってしまい、学習効果が低くなってしまう恐れもあるので注意しましょう。
都心に住んでいる方であれば豊富な選択肢の中からスクーリング場所を選ぶことができますが、地方に住んでいる方は、そもそも通える範囲内にスクーリングの会場があるかどうかを調べる必要があります。
一般的に、大手の講座であれば全国各地にスクーリング会場を設けているため安心ですが、満席になってしまうと狙っていた講座に出席できなくなることもあるため、地方に住んでいる方は早い段階から必ずチェックしておきましょう。
関東圏なら学研アカデミーがおすすめ
東京・神奈川・埼玉など、関東圏にお住まいの方におすすめなのが学研アカデミーの実務者研修通信講座です。
学研アカデミーの実務者研修は通信講座なので、働きながらでも効率よく学習を進めることができます。
スクーリングも週に1回で、会場も関東各地に用意されているのできっとお近くの会場が見つかるはずです。
さらに学研アカデミーなら資格取得後の就職支援も手厚いので、関東にお住まいの方はぜひチェックしてみてください。
学研アカデミーの実務者研修講座をチェック!開講スケジュールをチェック
カリキュラムの開講スケジュールは資格の取得状況によって異なるため、こちらも必ずチェックしましょう。
具体的には、無資格者であれば半年程度、初任者研修修了者であれば3~4か月程度、ホームヘルパー1級保有者であれば2か月程度、基礎研修修了者であれば1~2か月が目安となります。
また、しっかりと通えるかどうかを確認するためにも、スクールの開講スケジュールもチェックは欠かせません。
なお、スクーリングの期間は6~10日ほどが一般的です。
学習サポート
学習サポートも重要なポイントですが、サポート体制としてチェックするべき点は以下のようなものが挙げられます。
- 少人数体制で手厚い指導がなされているか
- 振替授業が設けられているか
- 就職フォローがあるか
- 質問対応があるか
特に、少人数体制であれば不明点や疑問点を解決しやすいので、安心して勉強を進めたい方におすすめです。
また、忙しい方は振替授業の有無については確認し、突発的な予定が入っても問題なく学習できるかどうかも確認しましょう。
実務者研修修了後に就職を予定している方であれば、就職サポートについても確認すると良いでしょう。
講座によっては自社グループの介護施設に優先的に就職を斡旋してもらえるケースもあるので、得た知識とスキルを介護現場で活かすためにも就職サポートが充実している講座を選ぶことをおすすめします。
実務者研修には免除制度も存在
以前は介護職員基礎研修が行われていましたが、2012年度にホームヘルパー1級と一本化された影響で現在は廃止されています。
しかし、以前に介護職員基礎研修を修了している場合、医療的ケアと医療的ケアの演習以外のすべての科目が免除されます。
すべて免除される訳ではなく「研修の大部分が免除される」点を押さえておいてください。
なお、介護職員基礎研修のカリキュラムは以下の通りです。
科目 | 時間(h) |
---|---|
生活支援の理念と介護における尊厳の理解 | 30 |
老人・障害者等が活用する制度及びサービスの理解 | 30 |
老人・障害者等の疾病、障害等に関する理解 | 30 |
認知症の理解 | 30 |
介護におけるコミュニケーションと介護技術 | 90 |
生活支援と家事援助技術 | 30 |
医療及び看護を提供する者との連携 | 30 |
介護における社会福祉援助技術 | 30 |
生活支援のためのアセスメントと計画 | 30 |
介護職員の倫理と職務 | 30 |
実習 | 140 |
廃止にはなったものの、介護職員基礎研修を修了していることが無駄になることはありません。実務者研修を受講する際に受講時間が短くなる上に受講費用も抑えられるメリットが得られます。
介護福祉士実務者研修まとめ
- 実務者研修を受けるための要件は無いので、誰でも受講可能
- 介護福祉士やケアマネージャーを目指している方にとっては通過点となる
- 働きながら取得を目指すことも可能
- 就職や転職で武器になるだけでなく、資格手当などの金銭的メリットも期待できる
介護福祉士実務者研修は誰でも受講できるため、介護職に就いている方や介護職を目指している方は取得を目指すと良いでしょう。
取得することで、キャリアアップの展望ができる上に自分の市場価値を高めることができるので、メリットは非常に大きいです。
介護業界は慢性的に人材不足の状況にあり、実務者研修修了者は高く評価してもらえるので、興味がある方はぜひ実務者研修の受講を検討してみてください!
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